院内・設備紹介

設備紹介

64列マルチスライスCT検査装置

CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影)の略です。
原理としては、X線を多方向から照射する円筒系の設備内に患者さんに入っていただき、X線の透過度合いを検出・解析して画像化することで、身体内部を断層的に可視化します。
当院が導入している64列マルチスライスCT検査装置は、X線の照射時間が短いことを特徴としています。患者さんにとっては呼吸を止める時間が短いので、重い疾患を持つ方や年齢が高い方に対しても使用しやすいメリットがあります。さらに、検査時間が短いこと、被ばく量が少ないことなども、患者さんにとって大きな利点です。

64列マルチスライスCT検査装置の特徴

  • 短時間

    高速撮影により、息止めが
    必要な時間はわずか数秒

  • 広範囲

    1回転する間に
    最大64枚の画像を撮影

  • 高精細

    従来のCTでは
    抽出不可能な
    微細な病変も抽出

  • 低被爆

    適切な電流制御を
    行うことで
    被曝量を低減

胸部レントゲン検査(AI診断つき)

当院は、「胸部X線画像病変検出ソフトウェアCXR-AID」を用いたレントゲン検査を導入しています。このソフトウェアはAIによって胸部単純X線画像の自動解析を行うことが可能で、浸潤影や気胸、結節や腫瘤影が考えられる部位の検出とマーキングを行います。これによって人的な見落としを防ぐことができます。
このため、AI診断つきの胸部レントゲンは、気胸や肺がん、肺炎などの早期発見に貢献し、その後の適切な対処に繋げる重要な設備です。

Point

AI診断に期待できること

呼吸器疾患を扱う医師は、胸部レントゲンの画像から注意すべき点を見逃さないために読影という技術を学んでいます。しかし、読影は経験と感覚に頼る面もあるため、時には判断に迷うこともあります。
AI診断は、このような場面で注意を払うべきポイントを知らせてくれるので、医師の感覚を補い、見落としを防ぐことに役立ちます。また、検討の速度を上げる効果があることも大きな利点です。

その他の設備

  • 超音波検査器(エコー)

    超音波を用いて、心臓、腹部、血管の検査が可能な診断装置です。超音波を使う装置で、被爆の心配はなく、痛みもなく寝ているだけで検査は終了します。

  • 心電図

    心電図検査は、心臓の動きに関連して流れる微弱な電流を読み取ることに役立ちます。
    読影には経験や知識を必要としますが、心疾患の診断や、治療効果の有無、投薬による副作用の影響などを見るための欠かせない検査です。

  • 24時間ホルター心電図

    24時間全ての心電図を記録解析し、日常生活の様々な状況における心電図異常を見つけ出します。正確な循環器疾患の心電図診断が可能になります。

  • 血圧脈波(ABI)

    両腕と両足の血圧を測ることで血管のつまり具合や硬さを見る検査です。心疾患の原因になりがちな動脈硬化の進行具合を知ることができるので、いわゆる血管年齢の確認ができます。

  • 肺機能検査(スパイロメーター)

    肺機能検査とはスパイロメーターという機械を用いて肺の大きさや息を吐く勢いを調べる検査です。喘息、肺気腫、間質性肺炎などの病気が疑われる際やその状態・治療効果をみる際に実施されます。

  • 呼気NO測定装置

    呼気に含まれる一酸化窒素(NO)濃度を確認することで、アレルギー性気道炎症の有無や、アレルギー症状の進行度合いを確認することができます。

  • 血液検査装置(CRP、CBC)

    CRPは体内での炎症の程度、CBCでは白血球数、赤血球数、血小板数を測定し貧血や感染症の評価を行います。
    どちらの検査も院内で完結できますし、採血後の時間も30分程度しかかかりません。

  • 心不全マーカー(BNP)

    血液中に含まれるBNP(心室性ナトリウム利尿ペプチド)を確認して、心不全の有無や重さを確認する検査です。BNPは心臓に負荷がかかったときに増える物質で、定量的な心臓の状態把握に役立ちます。

  • 尿分析装置

    尿内の潜血や尿糖、尿タンパクを検査することで、糖尿病性腎症や尿路感染などを発見することができます。測定にかかる時間が短いので、尿から確認できる疾患を早期発見し適切な対応につなげることができます。

  • 各種抗原検査機

    感染症の抗原(免疫反応を起こす物質)を15分という短時間で確認できますし、発症からの時間が短くても使用できるので、早期治療に役立ちます。マイコプラズマや新型コロナウイルスのほか、アデノウイルスにも有効です。

  • AED

    不整脈によって心停止を起こした際に、心臓に電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための医療機器です。万が一の緊急事態への備えとして、設置しています。

  • 自動精算機

    従来のように窓口で清算するよりもスムーズに清算ができるので、非常に便利です。現金だけでなくクレジットカードを使うこともできます。わからないことがあれば、お近くのスタッフにお声掛けください。

院内の空気清浄を徹底しております

当院は、クリーンシステム35M:山口エアテックを導入して、院内の空気清浄を徹底しています。この設備は、電磁場によって発生したプラスイオンに有害物質を帯電させ、吸引することで有害物質をフィルターに付着させます。一般的な空気清浄機よりも微小な粒子を除去できるので、院内感染防止に貢献します。